お金を使うのが怖い?そんなことはありません
苦労して働いてお金を得たとしても、せっかく貯めたお金を使うのは惜しいというのは正しいのでしょうか。
日常生活を送るのに必要なお金はしょうがないにしても、贅沢をしたり趣味にお金を使いなくなっていくのが怖い、と感じるのも無理はないでしょう。
しかし、お金を使うのは決して怖いことではないのです。
その理由の一つとして、お金は巡り廻るものだからです。
これは経済の仕組みを考えれば分かります。
経済とはある商品を人々が欲しいと思い、その需要に応じて製造されます。
商品はどのような支払いスタイルをとったとしてもお金が動きますので、商品を製造した会社には利益が生まれます。
するとその会社の社員の給料がアップし、そのアップした給料でその他の商品を購入する、するとその商品を製造した会社の社員の給料が増えるというようにお金は循環していくのです。
つまり、お金を使うのが怖いからといって使わずにいるとせっかくの給料アップのチャンスも逃してしまい給料が増えるどころか物が売れないために景気が悪くなり、給料が下がる危険性も出てくるのです。
また、物価が上昇することで実質的なお金の価値が下がっていってしまいます。
お金の価値が下がると当然のことながら今までは1万円で購入できた商品が10万円でも買えなくなることにもなります。
事実、仮に世の中がインフレになって商品の値段が上昇していけば、相対的にお金の価値が下がるため結果的には多くのお金が必要となり「あの時にお金を使っておけば良かった」と後悔してしまうでしょう。
最後に挙げられるのは、時間はお金では買えないことです。
若いうちにお金を使ってやりたかったことでも、年齢を重ねることで体力的に不可能になることがあります。
この点においても、前にも述べたようにお金を使う時期を間違えて後悔することになるでしょう。
このように、お金を使うのは怖いというよりもむしろ後悔しないようにするため、または自分のためにも必要なことなのです。